こんにちは。
前回の【第1話】投資って結局なに?では、「貯金だけ」ではインフレによって資産が目減りしてしまうリスクと、それを防ぐための投資の必要性についてお話ししました。
「よし、じゃあ早速投資を始めてみよう!」
そう思った方、ちょっと待ってください。
投資の世界には、絶対に守らなければならない「鉄の掟」があります。それを知らずに飛び込むのは、武器を持たずに戦場に行くようなものです。
全10回連載の第2話となる今回は、投資で失敗しないための最重要ステップである「投資を始める前の準備と心構え」について解説します。

STEP1:まずは「生活防衛資金」を確保せよ!
投資で最も大切なルール。それは「生活に必要な資金には絶対に手を付けない」ということです。
投資には必ずリスクが伴います。世界的な金融危機や不況が来れば、一時的に資産が半分になってしまうことだってあり得ます。
もし、明日食べるためのお金や、来月の家賃を払うためのお金を投資に回していたらどうなるでしょうか?
「暴落して生活費が足りない!今売ったら大損だけど、売るしかない…」
このように、精神的に追い詰められ、一番悪いタイミングで資産を手放すことになってしまいます。これでは本末転倒です。
生活防衛資金はいくら必要?
そうならないために、投資を始める前にまず確保すべきなのが「生活防衛資金」です。
これは、病気やケガ、失業など、予期せぬトラブルで収入が途絶えたとしても、当面の生活を維持するための「命綱」となるお金です。
一般的には、以下の金額が目安と言われています。
生活費の 3ヶ月分 ~ 6ヶ月分
(例:月の生活費が20万円なら、60万円~120万円)
会社員の方であれば、失業保険なども考慮して3ヶ月分程度でも良いかもしれません。自営業やフリーランスの方は、収入が不安定になりがちなので、半年~1年分あると安心です。
このお金は、投資ではなく、いつでも引き出せる銀行の普通預金などに置いておきましょう。
STEP2:「余剰資金」を正しく計算しよう
生活防衛資金を確保したら、次に計算するのが「投資に回せるお金=余剰資金」です。
余剰資金とは、「最悪の場合、なくなっても今の生活には支障がないお金」のことです。以下の計算式で算出してみましょう。
【余剰資金の計算式】
現在の貯蓄総額 - 生活防衛資金 - 近い将来使う予定のお金 = 余剰資金
「近い将来使う予定のお金」とは、例えば以下のようなものです。
- 1年以内の結婚資金や住宅購入の頭金
- 数年後の子供の学費
- 車の買い替え費用
使う時期が決まっているお金は、投資で減らしてしまうと計画が狂ってしまいます。これらは投資ではなく、定期預金などで安全に確保しておくべきです。
これらを差し引いて残ったお金が、初めて投資に回せる「真の余剰資金」となります。

STEP3:絶対にやってはいけない3つのNG行動
最後に、初心者が絶対にやってはいけない「退場」に直結するNG行動をお伝えします。
NGその1:借金をして投資をする
論外です。投資は余剰資金でやるもの。カードローンやキャッシングで借りたお金で投資をするのは絶対にやめましょう。利益が出ても利息で消えますし、損をすれば借金だけが残ります。
NGその2:生活レベルを上げて投資資金を捻出する
「もっと投資したいから、食費を限界まで削ろう」と無理をするのは長続きしません。ストレスが溜まり、反動で浪費してしまったり、冷静な判断ができなくなったりします。まずは節約で「支出を最適化」し、自然と余剰資金が生まれる家計体質を作りましょう。
NGその3:理解できないものに投資する
「友達が儲かると言っていたから」「SNSで話題の仮想通貨だから」という理由だけで、仕組みがよく分からないものに大切なお金を投じてはいけません。それは投資ではなく、ただの「カモ」です。自分が何に投資しているのか、なぜ利益が出るのかを説明できるようになってから始めましょう。
第2話まとめ:準備8割、本番2割
今回のまとめです。
- 投資は必ず「余剰資金」で行うのが鉄則。
- まずは生活費の3~6ヶ月分の「生活防衛資金」を貯金で確保する。
- 使う予定のあるお金は投資に回さない。
- 借金投資や、仕組みを理解していない投資は絶対にNG。
少し面倒に感じるかもしれませんが、この準備をしっかり行うことで、暴落が来てもパニックにならず、冷静に投資を続けることができるようになります。
焦る必要はありません。まずはご自身の家計状況を確認し、土台を固めることから始めましょう。
さて、準備が整ったところで、いよいよ具体的な行動に移ります。
次回、【第3話】どこで始める?証券口座の選び方と開設の流れ(完全ガイド)では、投資の第一歩となる「口座開設」について、初心者にも分かりやすく解説します。
ネット証券がおすすめな理由や、具体的な開設手順を画像付きで紹介する予定ですので、ぜひ参考にしてください!


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